⑤村上海賊の娘
本屋大賞受賞作品
「村上海賊の娘」和田竜
のぼうの城でも有名な和田竜さんの作品で
単行本は上下巻の2冊、文庫版は全4巻からなる長編歴史小説です。
時は1576年、織田信長と毛利家の両水軍が戦う「木津川合戦」を舞台にした小説です。
時代小説ではありながらかなり特殊な小説になっています
・侍があまり出てこない
タイトルの通り海賊が主役です。他の歴史小説だと昇進するために、裏切りやごますりと女々しい侍が出ることも少なくないです。
ですがそこは海賊です!体が大きく毛むくじゃらそして豪快な男達がたくさん出てきます。
・合戦の描写が少ない
大きな戦いは最後のみ。ただしそこにたどり着くまでの過程が事細かに描かれています。
戦国時代に瀬戸内を支配した海賊王村上海賊「村上武吉」の娘「村上景」が主人公として描かれます。
信長に追い詰められ窮地に陥った本願寺を救うべく景が立ち上がります
しかし自分に戦は向いていないんじゃないのか…など様々な悩みを抱えます。
それでも戦場へ行くことを決心した景
守りたいものを守れるのでしょうか
認めて欲しい人に認めてもらえるのか
長編と聞くと中々手を出しずらい人もいると思いますが
一気にひきつけられて読んでしまえる小説ですので是非読んでみてください!